宅浪して医学部を目指すのは無謀!
浪人生の中で、予備校へ通わず自宅で学習することを宅浪と呼ぶが、決して珍しいものではない。
現在はネットで様々な学習法やコツが公開されているので、宅浪で大学合格を目指すことも難しくはないだろう。
しかし、医学部の合格を目指すのは無謀を言わざるをえない。
難しいどころのレベルではなく、不可能といってもおかしくないほどだ。
経済的な理由など、家計の事情で予備校へ通えない人か、実家暮らしでも強靭なメンタルを持つ人・志が高い人でなければおすすめできない。
もしこれらに該当しない人は、大人しく予備校へ通ったほうが身のためだ。
無謀な挑戦をして人生を棒に振るだけだろう。
宅浪して医学部を目指すデメリット
では、どうして宅浪しながら医学部を目指すのが無謀なのか?その理由は主に3つある。
- モチベーション維持が困難
- 間違った自己流の学習方法をしている場合がある
- 宅浪では面接と小論対策が難しい
いずれも宅浪のデメリットであり、医学部を目指すことが無謀といえる理由だ。
モチベーションを保ち続けるのが非常に難しい
医学部の合格を勝ち取るなら、1分でも多く勉強時間を確保する必要がある。
宅浪の場合、朝から晩まで自宅で勉強することになるだろう。
自宅なら誰にも邪魔されず、集中して勉強できるため、一見効率は良さそうに見える。
しかし、刺激もなければライバルもおらず、ただ毎日家で勉強を繰り返すだけである。
果たしてそれに1年間も耐えられるだろうか?ほとんどの人は途中で挫折したり、モチベーションが低下するだろう。
これが宅浪最大のデメリットであり、無謀である最大の理由なのだ。
スケジュール管理も自分で行うことになるが、モチベーションが低下すると怠ける隙ができてしまう。
怠け癖が付いてしまうと次第に勉強時間が減り、医学部を諦めることにも繋がりかねない。
こうした事態を避けるには、程よい刺激がある予備校に通うべきだろう。
自己流の間違った勉強に気づかない可能性が高い
宅浪する人の多くは、自己流で学習を行っている。
だが、もしそれが間違っているとしたらどうだろうか?「絶対に間違ってない、大丈夫」と言い切れる自信があるならよいが、大抵の人は自信を持って正しいと言い切れないだろう。
そのとおり、実は自己流で勉強する人の多くは学習方法を間違えているのだ。
自己流が正しい学習方法なのであれば、そもそも浪人せずに済んだはずである。
厳しいかもしれないが、浪人した人の大半は学習方法が間違っているのだ。
つまり正しい方法を身に付けたら医学部合格も不可能ではないのである。
しかし、宅浪だと自己流の間違った学習方法に気づかないパターンが多い。
その間違いに気付かないと、学力が伸び悩むか、全く伸びない危険すらある。
再び落第し、来年も浪人生活する羽目になるだろう。
面接や小論対策が困難
医学部の二次試験で面接や小論を実施する大学は少なくない。
どちらも合格に大きな影響を及ぼすが、宅浪では対策が取りづらいのだ。
小論については参考書もあるし、ひたすら書いて練習するなど、自己流による対策も不可能ではない。
一方、面接はどうだろうか?一人の場合、どのような対策が取れるだろうか?まず不可能といっていいだろう。
親を相手に練習する方法も考えられるが、ほとんどの場合は何の役にも立たないだろう。
親が教師である家庭や、現役の医療従事者なら話が別だが、そんなに都合のよい話はない。
宅浪の場合、自分でいくつか質問を想定し、脳内でシミュレーションする程度が限界だろう。
それ以外の対策はほぼ無いため、面接は諦めるのが賢明だ。
まとめ
宅浪で医学部合格を目指すのは無謀でしかないが、それは以下の理由による。
- モチベーションが維持できない
- 間違った学習法に気付かない危険がある
- 面接と小論対策が非常に難しい
いずれも宅浪のデメリットではあるが、実は予備校に通えば対策できるものばかりだ。
学費はかかるが、絶対に合格したい人は通学を考えてみてはいかがだろうか。