医学部合格は一朝一夕にいかない
数ある大学の学部の中でも、医学部は最難関の部類に入る。
どの大学も学力が高い生徒ばかり集まっているし、合格に必要な得点率も非常に高い。
学力差に挫折し、医師を諦めてしまう人も少なくないほどだ。
確実に合格を掴み取るなら、医学部予備校も選択肢に入れてほしい。
医学部予備校へ通うメリットは少なくないので、一度説明会に参加してみるのもいいだろう。
ただし、医学部予備校は様々なデメリットもある。
特に費用の問題があるため、人によってはデメリットが勝るだろう。
通うべきか決めかねている人は、メリットと合わせて判断してみてほしい。
当サイトでは、医学部予備校の寮についてについても紹介していますので、興味がある方はこちらの記事も是非ご覧ください。
医学部予備校で学ぶメリット
医学部予備校へ通うメリットは様々あるが、特に以下の4つが挙げられる。
- 医学部受験のプロが在籍
- ライバルのレベルも高い
- 合格に必要な受験テクが身に付く
- 面接や小論対策もできる
大手の予備校と比べて、医学部受験に特化していることが分かる。
それが医学部受験の強みであり、通うメリットだ。
通学することで、独習する場合よりも合格率を高められるだろう。
医学部進学に関する知識が豊富な講師が多い
医学部予備校は、大手予備校のように知名度が高い講師はいない。
しかし、元々医療業界で働いていた講師や、現在も第一線で活躍中の講師が在籍しており、医学部に関する知識や経験は非常に豊富なのだ。
これは大手予備校の講師とは違ったメリットでもある。
学力面はもちろん、進路面においても強力なサポートを受けられる。
的確なアドバイスも得られるので、安心して受験に挑めるだろう。
なお、医学部合格する見込みが薄いとみなされた場合、大手予備校なら他の学部との併願を勧めてくる。
ところが、医学部予備校は逆で、併願を勧められる可能性は非常に低いのだ。
最後までしっかりサポートしてくれるのが魅力と言えよう。
同じ目的を持つレベルの高いライバルが多い
医学部予備校に通う人達は、全員が医師になりたいという共通意識を持っている。
同じ目的の人達が集まっているうえ、皆の学力レベルは非常に高いのがポイントだ。
つまりライバルの質が高く、お互いに良い意味で切磋琢磨できるのである。
当然ながら志もかなり高めだ。
医学部予備校は学校や塾と違った独特の雰囲気があるが、こうしたレベルや志の高さが影響しているのだろう。
レベルが高いライバルばかりだと、途中で心が折れてしまうかもしれない。
確かに挫折する人も中にはいるが、実際はモチベーションを下げず頑張れるようになる。
むしろ医師を目指す人達は皆レベルが高い。
そのため、ギャップを感じて挫折するくらいなら、そもそも医師には向かないだろう。
医学部に合格するために必要な受験テクニックを学ぶことができる
医学部の試験は全体的に難易度が高いうえ、大学によっては一癖も二癖もある問題を出題してくる。
特に難関の私立医学部はその傾向が強いが、対策を取らなければ、1問解くために多大な時間を要するだろう。
だが、医学部予備校に通えば対策も取りやすい。
経験豊富な講師陣が奇問・難問を解くためのテクニックを伝授してくれるからだ。
逆にいえば、医学部予備校に通って解法を会得しない限り、対策を取りづらいともいえる。
もし私立志望の人は、奇問・難問対策に医学部予備校へ通うことも検討してほしい。
面接や小論文の指導を受けることもできる
私立・国立を問わず、医学部の試験では必ず面接が実施される。
面接をしない大学は皆無といってもいい。
私立の場合は小論の試験も対策が必須だろう。
国立は大学によるが、万全を期すなら小論の対策をするべきだ。
医学部予備校は、面接や小論文の対策をしたい人にも最適である。
経験豊富な講師陣が丁寧に指導してくれるからだ。
例えば面接の場合、講師が面接官役になってくれるし、ダメなところを指摘して正すポイントも教えてくれる。
小論文も1からレクチャーを受けられる。
面接が心配、小論文なんて書いたことがない…と不安を抱えている人は、医学部予備校の門を叩いてみてはいかがだろうか。
医学部予備校で学ぶデメリット
確実に合格をものにしたいなら、医学部予備校へ通う価値は十分にある。
だが、デメリットも考えなくてはいけない。
特に以下の3つは大きな欠点となるので、入学を検討する前に一度確認してもらいたい。
- 学費が合格
- 地域によっては医学部予備校が無い
- 文系科目の充実度は学校による
単に予備校へ通いたいのみなら、後述の大手予備校も候補に入るだろう。
学費が高い
医学部予備校の最大のデメリットが学費だ。
それこそ私立大学の1年間の学費並に高いところもある。
高校生に限っても、100万円以上を見積もっておくべきだろう。
コースやカリキュラムによっては300万円を超えることすらある。
ここまで来ると、いくら裕福な家庭でも負担は大きくなるはずだ。
学費が高い理由は少人数制にある。
医学部予備校は生徒数が少なく、個別指導を行っているところも多い。
このため生徒1人あたりの費用負担割合が大きく、学費も高くなってしまうのだ。
その分カリキュラムの質も良いが、費用の高さはネックになるだろう。
自分が住んでいる地域に医学部予備校がない場合は通うことができない
予備校の立地にも注意が必要だ。
医学部予備校の多くは、生徒を集めやすい首都圏や、大都市部に校舎を構えている。
逆に地方は校舎がほとんど無いため、地方住まいの人は入寮も考えなくてはいけない。
しかし、学費とは別に寮費が必要になってしまう。
ただでさえ学費が高いため、あまり負担を増やしたくはないだろう。
ただし、通信制という手段もある。
メディカルフォレストの麹町校なら通信制コースがあるため、通うのが難しい人は検討してほしい。
学費を抑えつつ、質が良い授業を受けられるのが強みだ。
特に地方に住んでいる人にとって、通信制コースは大きな助けになるだろう。
文系科目があまり充実していない可能性がある
医学部予備校の多くは理系科目に力を入れている。
医学部が理系学部なので仕方ないが、もし文系科目を重点的に学習したい人は気を付けてほしい。
理系が充実している反面、文系が充実していないところもあるのだ。
文系科目重視の人や、バランス良く対策したい人は、必ずカリキュラムをチェックしておこう。
医学部予備校は合格に多大な影響を及ぼすので、慎重に吟味してから選んでほしい。
お金に余裕がない人は大手予備校に通う
先に触れたとおり、医学部予備校の一番のネックは学費だ。
安くとも100万円は掛かるため、余裕が無いなら選択肢から外れるだろう。
ただ、医学部は独習で合格できるほど難易度も低くない。
しかし、お金に余裕が無いからと予備校を諦めるのは早計だ。
一度大手予備校も検討してもらいたい。
医学部に特化した対策はできないが、学費を大幅に抑えられる。
実際の学費は校舎やコースによるものの、ほとんどの場合は年間100万円以下で済むだろう。
安ければ70万円前後で済む。
もし経済的理由で医学部予備校へ通えないなら、大手予備校を候補に入れてほしい。
まとめ
以上医学部予備校のメリットとデメリットについて触れてきたが、重要なポイントは以下の4つだ。
- 医学部に特化した対策を取れるのが強み
- 最大のデメリットは学費
- 経済負担を和らげるなら大手予備校がおすすめ
医学部に特化しているのが強みである一方、年間100万円以上掛かる学費がデメリットになる。
経済負担を減らしたい場合、大手予備校を検討すべきだろう。
どちらが良いかは人によるが、学費やカリキュラムを比較してから決断してほしい。